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【2024年10月31日】永井聖剛教授(立命館大学)の講演会を開催します

2024/10/23

2024年10月31日に、永井聖剛教授(立命館大学)の講演会を開催します。永井教授は心理物理学的逆相関法を用いた研究を積極的に展開されており、今回の講演では、この研究の歴史的な流れと現在の状況をお話しいただく予定です。

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心理的逆相関法Classification imageの過去,現在,そして未来

 

講演者:永井聖剛先生(立命館大学現代心理学部教授)
日時:10月31日(木)15:00–18:00
場所:人間・環境学研究科棟233演習室
進行:前半が講演、後半はチュートリアルとディスカッション

概要:
心理学逆相関法であるClassification imageCI)が初めて導入されてから約60年近くが経過した。CIは観察者が刺激のどの部分を利用しているかを詳細に示す「マップ」のようなものであり,情報処理ストラテジーを探索的に明らかにすることができる。これらの特徴は事前に特定の仮説を立てる必要がある「順相関法」にはない独自の強みであり,この利点を活かしいくつもの重要な発見がなされてきた。一方,2010年代以降,マルチスケールノイズを用い顔刺激に特化した「新たなCI」が主流となっている。新CIは我々が内的に有する顔イメージを画像化するものであり,知覚・認知心理学だけでなく,社会心理学や臨床心理学など幅広い分野の研究者が取り入れ始めている。本講演では,旧新ふたつのCIの計測原理,特徴,およびそれらの違いを解説すると共に,講演者自身の研究についても紹介する。最後に,今後のCIの発展可能性について議論する。