臨床心理士について
臨床心理士をめざす学生の皆さんへ
臨床心理士とは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会(以下、認定協会)が認定する“こころの専門家”で、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて人間の“こころ”の問題にアプローチします。臨床心理士は、次のような専門性を持っています。
- 心理テスト等を用いた心理査定や面接を通して、
来談者のこころの在り方や状態を適切に査定できること。
- 幅広い面接援助技法に精通し、
来談者が抱えるこころの問題に的確に対処できること。
- こころの健康増進にかかわって、各地域において人的援助システムを構築し、
専門的なコンサルテーションを行えること。
- 援助技法や査定技法を含めた多様な心理臨床実践に関する研究・調査と、
その発表等を行う資質を持っていること。
臨床心理士の養成は、認定協会によって指定された大学院によってのみ可能で、京都大学大学院教育学研究科教育学環専攻 臨床心理学コースは、臨床心理士養成指定大学院1種に指定されています。また、この受験資格を得るためには、在学中に必要な科目や実習を計画的に履修する必要があります。
臨床心理士の資格取得方法について
臨床心理士の受験資格について
臨床心理士の受験資格を得るためには、下記の通り、認定協会が定める必修科目と選択必修科目を所定の条件で取得していなくてはなりません(2018年現在)。
必修科目
- 臨床心理学特論
- 臨床心理基礎実習
- 臨床心理面接特論
- 臨床心理実習
- 臨床心理査定演習
選択必修科目(A~E群からそれぞれ2単位以上,計26単位以上)
A群
- 心理学研究法特論
- 認知心理学特論
- 心理統計法特論
- 比較行動学特論
- 臨床心理学研究法特論
- 教育心理学特論
B群
- 人格心理学特論
- 家族心理学特論
- 発達心理学特論
- 犯罪心理学特論
- 学習心理学特論
- 臨床心理関連行政論
C群
D群
- 精神医学特論
- 老年心理学特論
- 心身医学特論
- 障害者(児)心理学特論
- 神経生理学特論
- 精神薬理学特論
E群
- 投影法特論
- グループ・アプローチ特論
- 心理療法特論
- 臨床心理地域援助特論
- 学校臨床心理学特論