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【2020年10月28日(水) 17:00〜19:00】
第4回 京都こころ会議研究会

2020/10/7

下記の通り、こころ研究会を開催することとなりました。
本研究会は2月の京都こころ会議に向けてのもので、今年度の本会議のテーマは「こころと限界状況」です。

 

ご参加をご希望の方は担当の中谷までご連絡くださいますと幸いです。
いずれもzoom配信がございます。
お申し込みいただいた方にzoomのアドレスをお送りいたします。

 

中谷:nakatani.mori.6s[at]kyoto-u.ac.jp
※お手数ですがメール送信の際[at]を@に変えてください。

 

ご参加お待ち申し上げております。何卒よろしくお願いいたします。

 

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2020年第4回京都こころ会議研究会

 

日時:  2020年10月28日(水) 17:00-19:00
開催方法:Zoom開催
     (稲盛財団記念館3階中会議室会場とのハイブリッド配信となっております)
講師:  石井美保准教授(京都大学人文科学研究所)
専門領域:文化人類学/アフリカ・南アジア地域研究

 

タイトル:
「憑依とパトス——文化人類学の視点から」

 

要旨:
精霊憑依と呼ばれる現象は、人類学において重要な研究テーマでありつづけてきた。それにもかかわらず、憑依という現象には常に「わからなさ」がつきまとう。近代以降の西洋社会において、憑依された者は理想的な市民像の対極にあるものとして他者化されていく一方で、人類学では現在に至るまで機能主義や存在論をはじめ、さまざまな立場から憑依に対して多様な解釈がなされてきた。本発表では、中動態という言語学的概念をヴァイツゼッカーによる「パトス」の概念と接続することで、新たな視座から憑依現象をとらえなおすことを試みる。行為の主体(主語)を措定する能動 対 受動の構造をいったん離れ、出来事が生起する場所/座としての身体における力の現勢化として憑依をとらえるとき、私たちの日常的な生のあり方と憑依現象との共通性がみえてくる。