カリフォルニア工科大学の下條信輔先生(人と社会の未来研究院 特任教授)が来られて下記の2つのトピックについてご講演くださいます。
多くの人とディスカッションできればということですので、ご都合のつく先生はぜひおいでいただければ幸いです。
また学生の方(特に院生の方)にもご参加いただければ幸いです。
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下條信輔教授 京都大学講演会2023
日時: 2023年12月 6日(水)15:00~18:00
場所: 稲盛財団記念館3F 中会議室
レクチャー1『共有リアリティとコミュニケーション〜「来歴」の観点から』
遺伝対経験、IQのパラドクス、精神疾患の病因の複雑さなど、心理学領域古来のアポリア(難問)を、哲学・生物学・工学・心理学・神経科学などを俯瞰する超学際的な視点から解きほぐすために、「来歴」の枠組みをかねてから提案している。今回は特に、コミュニケーションを成り立たせる共有リアリティの成り立ちに焦点を当てる。
レクチャー2『注意の罠』
ヒトの認知機能の中でも特に「注意」は、大脳皮質の進化と共に増幅された高次の機能といえる。現代の情報テクノロジーやさまざまなシステムは、これに特化してアピールすると共に、その欠陥をも増幅しつつあるように見える。ここでは、実験室の心理学と実社会を往来しながら、実例を挙げて分析する。たとえばオルタとフェイク、情報戦・認知戦、注意経済、反共感論など。
※それぞれのレクチャーはおよそ90分ずつを予定しています。
※どちらか一方のみのご参加も可能です。